てぃーだブログ › Peace in 高江 メッセージキャンペーン
今、 沖縄県東村 の高江に、在日米軍のためのヘリパッド(ヘリコプターの離着陸帯)がつくられようとしています。高江の豊かな自然を破壊し、地元の人々の生活を脅かすこの建設に、私たち本土からNO!の声を行政に届けましょう。

★メッセージキャンペーン解説はコチラ
                  

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Posted by TI-DA at

2009年12月01日

メッセージキャンペーン解説

メッセージを書こう!!~一人一人のメッセージが大きな力になります!~

高江で起きていることはあまり知られていません。反対の声が少ないままでは建設が容易に行われてしまいます。そこで、たくさんの人たちがこのことをしっかり見ているということをアピールするため、みなさんのメッセージを募集します。集まったメッセージはメールや郵送で東村役場・沖縄県県庁・防衛省に送ります。

☆メールフォームhttp://www.saypeace.org/actve/takae-kougibun.rhtml

☆どんなメッセージを書けばいいの?・・・「高江にヘリパッドはいらない」という趣旨に沿ったものならどんなメッセージでも結構です。

もう一つの支援のかたち…「ヘリパッドいらない住民の会」が作成した高江グッズ(ポスター・Tシャツ・DVD)を購入することで現地の人々の座り込みを支援できます。売上金はすべて住民の会に寄付されます。
購入を希望される方はコチラにご連絡下さい→mail@saypeace.org

高江の状況とこれまでのセイピースの取り組みを知りたい方はコチラ→http://blog.goo.ne.jp/saypeace/e/3bdc863407e90c85d91495be607f7c3f

高江の住民の方のブログはコチラ→http://takae.ti-da.net/  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 00:00キャンペーンについて

2009年03月15日

書評『魂込め』(目取真俊著)

*はじめに
目取真俊さんの『魂込め』は、第二次世界大戦時における沖縄での戦争の記憶という、重く、複雑な問題が取り上げられている小説である。内容について考察を述べていくため、本書をこれから読もうと考えている方は、読後にこの書評を見て頂きたいと思う。

 本書は1998年夏季号の「小説トリッパー」(朝日新聞社)に発表された、沖縄を舞台にした小説である。この作品は2000年に第26回 川端康成文学賞を受賞、また、同年2000年に第4回 木山捷平文学賞 〔賞名変更:木山捷平文学選奨短編小説賞〕を受賞している。





*あらすじ
 50年前の戦争で夫が行方不明のまま戻らず、子供のいなかったウタは、戦争で両親と死に別れた幸太郎を自分の子供のように育てていた。幸太郎は乳飲み子のときに両親を失ったせいか、小さい頃から魂をよく落としていた。幸太郎の妻、フミがウタの元へ駆けつけた時もまた単なる魂落としだとウタは思うが、そうではなかった。幸太郎の口の中にアーマンが入り込んでいたのだ。ウタは魂込めをするが、魂は戻らない。時間が経つにつれ焦るウタは、魂込めの場所の海辺で海亀の産卵を見たことで、50年前に同じ場所で幸太郎の母親のオミトが殺されたことを思い出す。また、その海亀はオミトでないかと考える。その直後に、幸太郎はヤマトのカメラマンのフラッシュに驚いたアーマンが喉に詰まり死ぬ。ウタは怒り狂いアーマンを殺すが、その瞬間にアーマンがオミトではなかったのか、という考えが生まれ、胸を衝かれる。オミトの死んだ海辺にて、ウタは海に向かって手を合わせるが「祈りは届かなかった」。

*言説不可能な「記憶の穴」
 ウタの行方不明になった夫、死体が見つからなかったオミトの存在について中山昭彦は(小森陽一『岩波講座文学13 ネイションを超えて』岩波書店、2003年)の中で「死因もわからなければ遺体も不明なままのその記憶は、実は残された存在に語りえぬ記憶の穴を穿って孤立させてもいるのだ。」と述べ、ウタは死者について言説することすらできない「記憶の穴」を抱えているという。また、そのように表象不能だからこそ、目取真は「記憶の穴」にこだわり続けるという解釈をしている。この論を受けて、私は「記憶の穴」の存在を見過ごして沖縄の問題を語ることは出来ないと考える。それは、アーマンとしてのオミトはウタにとって想像外であり、ウタ自身は恨まれる対象ではないと信じていたために海亀をオミトと考えていたことからわかるように、「記憶の穴」という存在が「穴」、「空白」であるため、他のものを嵌めて塞ぐことも出来ると考えるからだ。教科書検定問題等はその空白につけこんだ、沖縄戦事実の消去への一歩ではないか。

*沖縄戦集団死の「空白」、「穴」
 沖縄戦での「自決」は、捕虜になることを許さない日本軍の方針、米軍に対する恐怖心の刷り込み、日本兵の手によって殺されるような状況から発生した。「自決」は、そのような見えない力に「強制された死」であると言えよう。沖縄集団死の問題には、目に見て証明できる事実よりも、「捉え方」としての真実を重視されるべきであると私は考える。私たちは「穴」、「空白」から真実を理解するために解釈や想像をする必要がある。しかし、その「空白」、解釈を利用し、沖縄戦での集団自決の事実を消去したいと考え、今後も教科書検定のような事態が起こり続け、それに対して反論を打ち出す者がいなくなった時には集団自決の事実は消去されるに等しいであろう。つまり、歴史の隠蔽の危険性が「記憶の穴」にはあるのではないだろうか。だからこそ、目取真は「記憶の穴」にこだわり続け、作品内でそこに視点を置くことで事実を捉えることの重要性や、「記憶の穴」の危険性を警告していると私は考える。同時に、ウタの揺れ動く心からは、一面的に物事を考えていくことへの批判が表されているのではないだろうか。そのような考えについて(丸川哲史『日本文学の精神地図 帝国の亡霊』青土社、2004年)では「記憶の穴」の危険性について「「死者」は、今再び「死に際」に立たされている。」と述べ、記憶の風化を望んでいる者たちに抗おうとする者については「「死者」を生き延びさせる戦いに加わっている」と表している。そして、その闘いには記憶の再現のみではなく、「記憶を想像する作業」にも関わざるを得ないと述べる。それはまさに「魂込め」における目取真の姿勢ではないだろうか。平和を求める私たちもまた、「記憶を想像する作業」に関わり、真実を守っていかなければならない。

*おわりに
 以上、目取真俊の「魂込め」について考察を述べた。小説という媒体から沖縄戦の記憶の問題に対して、警告、問題提起をしていて非常に興味深い。今回は触れられなかったが「体験を語ることの困難と希望」、「オミトはアーマンか?それとも海亀か?」等のテーマから小説を読解することでさらに新たな視点、発見を得ることが出来るであろう。

参考文献:
・小森陽一『岩波講座文学13 ネイションを超えて』岩波書店、2003年3月26日、8項
・丸川哲史『日本文学の精神地図 帝国の亡霊』青土社、2004年11月20日

(nacca)

目取真俊「魂込め」
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4022643013/ref=sr_1_olp_2?ie=UTF8&s=books&qid=1236538346&sr=1-2
  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 13:21書評・文化評

2009年02月25日

オキナワン・ロックをさかのぼる

オキナワン・ロックをさかのぼる 

(asahi.comから)

2月6日の朝日新聞に『「沖縄版みんなのうた」ビギンが提唱、全国に広がる輪』という記事が載った。以下引用。

「子どものための曲を、大人が本気になってつくろう」。ビギンの提唱に沖縄のミュージシャンが応じた「おきなわのホームソング」プロジェクトが全国に歌の 輪を広げつつある。07年4月から琉球放送がテレビ・ラジオでほぼ毎月1曲ずつ流し、県内に浸透してきた。沖縄の風土や教訓を楽しく織り込んだ、大人も口 ずさみたくなる“沖縄版みんなのうた”は、CD化もされている。

モンゴル800のボーカル上江洌清作(うえずきよさく)が作曲して中尾彬(!)が歌う曲、元憂歌団で沖縄暮らしの内田勘太郎のギターをバックに八重山民謡の第1人者、大工哲弘が歌う曲…

と、このメンツをみても私はかなりおもしろそうなプロジェクトだな、と思っていたのだが、比嘉栄昇のうたう「走え(はしえ)ーゴンゴン」という童謡の作曲者のジョージ紫という名前を見てかなりびっくりした。彼は70年代の沖縄基地ロックの最前線を駆け抜けた伝説のロックバンド、紫(ムラサキ)の元リーダーではないか。

しかも掲載しているレコード大賞企画賞の祝賀パーティーでの集合写真(上)の真ん中にドーンと座っているひげづらの大男…なんと、ヒゲのかっちゃん!この人は高江の「やんばるの森にヘリパッドはいらないよ」のポスターに名前を連ねているので名前は見たことがある人もいるかもしれない(大工哲弘さんも載っている)。この人も相当すごい人である。紫とともに、沖縄の伝説のロックバンドに数えられるコンディション・グリーンというバンドを率いていた人なのだ。


高校の時、紫の『紫』『impact』というレコードに出会って70年代沖縄の熱いロックに触れた記憶を思い出す。それは相当な衝撃だった。
 

コザを中心とした沖縄のロックがこの時代いかに米軍相手にワイルドで、熱い、ハードな音を作り出していたか…半端ない演奏技術と英語の歌詞、おそらくイギリスのハードロックバンド、ディープ・パープルを基本にしているのだろうと思うがそれ以上にもう模倣という枠を通り越して、その当時の日本のロックシーンでも出せなかったような本物のロックの匂いがぷんぷんしていたのだ。それにはやはり70年代沖縄という時代的・空間的な要素が大きく関わっていたはずだ。

紫がその腕を磨いたのがほかでもなくコザ市(現:沖縄市)なのだが、毎日いつベトナムに行くかもわからない米軍たちが、ロックやソウルで気を紛らわし大量に金を落としていったクラブで、彼らのバンドはメキメキと頭角を現していった。刺激を求める感情の高ぶった米軍たちを相手に満足させる演奏をしなければすぐ捨てられる世界である。

その中で71年に結成された4人編成のコンディション・グリーンというバンドは衝撃的なパフォーマンスと演奏で異彩を放っていたらしい。私が数少ない資料で見た当時の演奏中の写真は3人が肩車をしながら演奏しているとか、すごく派手な恰好をしている4人、蛇を首に巻いているヒゲのかっちゃんとか…。71年とはコザ暴動が起こった年だ。コンディション・グリーンという名前は軍事用語で「警戒警報」という意味。

また70年代にコザから出てきたと言えば、かの喜納昌吉もだ。当時の彼は沖縄民謡とロックの融合を通じて72年の日本復帰後、本土志向の沖縄の若者に沖縄文化へのアイデンティティを訴え続けていた。ここでひとつ歌詞でも紹介したいのだが、長くなるので控えておこう。

彼らの音楽は基地の島沖縄と返還に揺れた70年代とともにあり、それによって培われてきた。そこにはさまざまな矛盾や悲しみをはらんだ空間のなかで、生きるために必死だった人々の歴史がある。彼らはその矛盾をきっと肌に感じながら音楽を続けてきたのだろう。同じことは横浜本牧の基地ロックシーンにも言えることだ。

そういうことを色々考えながら、新聞の記事を読んでいた。今、まだ基地の島という面では変わらないが、沖縄のこころを残し伝えようと大御所たちがこどものうたに取り組んでいることに、心がじ~んとしたのだった。

(☆)
  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 00:10書評・文化評

2009年02月13日

UAとCocco

おととし10月31日に、高江で行われたUAのシークレットライブの様子を収めたDVDが出来上がりました!
『RICE PAPER88』というフリーパーパーの付録となっています。
紹介はこちら↓↓

『RICE PAPER88』→http://www.wacca.com/88/

● Concept ●
『農的暮らしから見えてくる自然と人間との気持ちいい関係』

88とは「米」とは、米という字を表す八十八という文字に由来します。
日本人の主食である米。
米作りに携わることで田んぼが私たちに語りかけること。
88は老若男女問わず、米作りを中心とした「農的暮らし」を軸にしながら、そこから見えてくる
「食」「自然」「環境」「エコロジー」「祭」「自由」「平和」「伝統」といったものを
ひとまとめにしたライフスタイル、自然と共存していく、
持続可能な社会へのヒントを伝えていくフリーマガジンです。

●88vol.20について
沖縄本島北部にあるやんばるの森。ここには、地球上でここだけにしかいないヤンバルクイナやノグチゲラなど貴重な固有種が生息しています。 アメリカ軍で唯一のジャングル訓練場だったことによって、皮肉にも奇跡的に残された森は、1996年のSACO合意により返還されました。 今、人間より遥か大昔から続いてきたやんばるの自然が、人間の手によって破壊されようとしています。 やんばるの森を守りたい。その想いが『SAVE yanbaru』というひとつのアクション。やんばるの森は、私たちに考えることのきっかけを与えてくれています。

2007年10月31日、 やんばるの森に、300人のオーディエンスを集めたUAのライブ。この日のライブ映像をメインに収録したDVDを、2009年1月に無料で配布します。次号88vol.20は、このDVDのリリースに合わせ、やんばる+沖縄特集を組みます。



それから、高江と並行して基地建設が進められている「辺野古」に関して、Cocco主演の映画も上映されています!ぜひご覧ください。 

『大丈夫であるように』公式サイト→http://www.dai-job.jp/
東京でもシネマライズ、ライズXでやってます。→http://www.cinemarise.com/

*公式サイトから抜粋*

沖縄の米軍基地移設予定地の海に現れた2頭のジュゴンの姿に喚起されたCoccoは「ジュゴンの見える丘」を発表。

歌を通じ何かを変えていこうとしていた折、核再生処理施設のある青森県六ケ所村に住む少女から手紙が届いた。

Coccoは自分と同じ痛みを抱えた人がまだ日本中にいる事を知る。そして、自分たちも知らぬ間に何かしてしまっていることを。

美しいもの、醜いものすべて胸に刻み、唄いながら、祈りながら旅は続いていく。みんなの明日と将来と夢が、

『大丈夫であるように』。

監督は『誰も知らない』のみんな知ってる是枝裕和さん。光を希求するひとりのうたうたいの終わりなき旅の物語。


アーティストも注目する高江。
その豊かな自然と人びとの生活を守るために、どんどんこの問題を広げていきたいですね~。  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 01:56高江情報

2009年02月02日

高江区長がヘリパッド建設容認発言



区長がヘリパッド建設容認発言
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-140360-storytopic-3.html

高江区の区長が条件付きでヘリパッド建設を容認する発言を行いました。その理由は区民の大半が条件付きで容認だからだ、としています。

しかし、これまで高江区では移設反対決議を挙げており、住民の方々による座り込みによる建設阻止が続けられています。

「ヘリパッドいらない住民の会」の方によれば、住民の方の本音は区長の言うようなものではありません。むしろ本音をいえない、容認せざるを得ない状況があるということです。

それは国や防衛局からの相当な圧力があるからだと考えられます。
このままでは高江住民が圧力に押しつぶされてもおかしくありません。

私達で高江の方を励まし、国や防衛局のやり方に異議を唱えていきましょう!

裁判所提出の署名はまだまだ続きます。
どうぞよろしくお願いします。↓↓
http://www.shomei.tv/project-590.html



  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 02:20高江情報

2009年01月29日

高江 オンライン署名続いています



高江で座り込みを続ける住民に対して「通行妨害禁止仮処分」が申し立てられた件で、オンライン署名が続いています。
紙の署名を郵送してる時間がないという方、こちらですぐに署名ができます。

署名はこちらから
http://www.shomei.tv/project-590.html

以下は署名の説明の引用です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国は沖縄本島の北部、東村高江区における米軍ヘリパッド建設を強行に進めようとしています。高江区民は平和的生存権を訴えて2007年7月から反対運動を続けてきました。
これに対して国は、8才の子供を含む住民15名に対して「通行妨害禁止仮処分」を那覇地方裁判所に起こしました。
国が司法に訴えたのは、この非暴力の高江の運動を見守る世論の反発を抑えたいという意図が明白です。
しかし司法とは、権力を持たない住民のその平和的生存権を守るためにあるはずです。その土俵を、権力を持つ国、沖縄防衛局が利用しようとする異常事態を許す訳にはいきません。申し立ての却下を裁判所に要請します。第一次集約は1月26日。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第一回審尋を終えて、署名もまだまだ続きます。どうぞご協力お願いします。

「通行妨害禁止仮処分」事件についてはこちら
http://peaceintakaemessagecampaign.ti-da.net/e2309369.html

紙の署名はこちら
http://peaceintakaemessagecampaign.ti-da.net/e2313274.html  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 16:39キャンペーンについて

2009年01月29日

第一回仮処分審尋始まる

 おととい27日に、高江住民を相手取った沖縄防衛局による仮処分申請に関して双方の意見を聞く第一回の審尋がありました。

 以下、沖縄タイムス1/28付朝刊からの引用です。

「正当行為」住民訴え/ヘリパッド座り込み 国は「妨害」と主張
那覇地裁 仮処分審尋始まる


 東村高江の米軍ヘリパッド移設建設で、沖縄防衛局が現場で座り込みを続ける反対派の住民に、通行妨害の禁止とテント小屋の収去などを求めた仮処分申請は 二十七日、那覇地裁(大野和明裁判長)で双方の意見を聞く第一回審尋があった。住民側は「正当な表現行為で不法な通行妨害にはあたらない」と反論。通行妨 害の証拠とされた写真に人違いがあるなど、対象者や妨害行為の主張内容が不明確として、防衛局側に釈明を求めた。

 審尋は非公開。終了後、記者団の取材に応じた住民側の代理人は、妨害行為の対象者とされた十四人の中に、当時はすでに県外に転居していたり、パインを差 し入れただけの住民らが含まれているとして、「いつどこで、誰がどのような妨害行為をしたと言っているのか不明確」と指摘。

 審尋では大野裁判長から防衛局側に対し、「住民の現場監視活動も含めて妨害行為と考えているのか」との確認があり、妨害行為の主張内容を明らかにするよう求めたという。防衛局側からその場で返答はなく、主張の補充書面が次回以降に提出される見通し。

 また住民側が、仮処分の審理期間中に建設工事が進むかを確認したところ、防衛局側は「この場では答えられない」と述べるにとどまったという。

 住民側は答弁書で「ヘリパッド建設で高江の住民は、これまで以上の騒音にさらされる」と指摘。「住民らの行動は国の横暴を監視し、説明を求め、意見を述べるもので、民主主義の根幹をなす正当な表現活動である」と訴えている。

 次回と次々回の期日は三月二十三日と五月十一日。
 (引用ここまで)


 今回は実質的な議論はほとんどなかったようです。むしろ、防衛局側の書面の不備が突かれたという意味では住民側優位に進められたといえるでしょう。

 これからまだ数ヶ月間は続きそうなので、その動向をしっかりと追っていきたいと思います。また裁判所への仮処分申し立て却下を求める署名も続いていますので、まだ署名されてない方はよろしくお願いします。署名された方も是非周りに伝えてください!
  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 13:54高江情報

2009年01月20日

【本の紹介】『現代日本と沖縄』

今回は少し趣向を変えて、沖縄問題に関する著書を紹介したいと思います。

高江の問題を理解する上で、沖縄の基地問題の歴史を知ることはとても重要です。
今回は沖縄現代史の第一人者である新崎盛輝氏の著書をピックアップしてみました。


新崎盛暉著『現代日本と沖縄』

それでは、各章の論旨をまとめてみようと思います。

「日本であって日本でない沖縄」では、自然に恵まれた沖縄と軍事基地の島である沖縄の二面性を提示し、琉球処分に始まる沖縄近現代史を前史として視野の内に入れながら、「現代日本において沖縄とはなんだったのか」を問い返すことを通して、現代日本のありようを考えていくことを示唆しています。

「①近代日本と沖縄―琉球処分から沖縄戦へ」では、琉球処分の一連の過程とその後の旧慣温存政策、沖縄戦にいたる経緯と集団「自決」などを主として沖縄戦の実相を示しています。

「②日本国憲法の成立と憲法なき沖縄―平和国家日本と軍事要塞沖縄」では、戦後の沖縄について、沖縄の米軍政と日本国憲法の成立・日本の非武装化と沖縄の分離支配・日本の再軍備と沖縄の観点から記述しています。

「③日本の独立と米軍政下の沖縄」では、米軍による沖縄の支配体制の変遷と琉球政府の構図を表でわかりやすく示しながら、1960年代までの米軍基地の形成に対する民衆の闘いや今も継続している六〇年安保の問題に触れながら、「日本」への「復帰」を目指した沖縄の姿を記しています。

「④沖縄返還とは何であったか」では、ベトナム戦争で前線基地として沖縄の米軍基地は役割を果たしたが、ベトナム政策の破綻による沖縄支配の破綻が生じた過程を示しています。そして、1972年5月15日に実現する訳ですが、この返還は沖縄返還沖縄の日本への統合を前提とする日米安保体制の強化であったと著者は言います。(72頁)

「⑤「沖縄問題」の解決と日本の将来」では、日本になった沖縄のその後についてまとめられています。「平和憲法下への復帰」を求めて、「日米同盟再編強化の一環としての返還」を与えられた沖縄では、日本本土で米軍基地が約三分の一に減少する中、基地はほとんど減ることなく、在日米軍基地全体の約75%が集中することになりました。そして沖縄県民の不満は、軍用地料値上げや基地交付金交付など、金銭的に解決しようとしました。米軍用地の強制使用手続きの更新期にさしかかっていた時に、少女暴行事件が起こり、民衆の怒りに押され、知事は代理署名拒否をし、首相が知事に訴訟を起こす事態にまで至りました。

 沖縄の前途には、3つの選択肢があると著者はいいます。第一は、これまで日本政府が推し進めてきた、構造的沖縄差別の上に成立している日米安保体制を惰性的に維持していく途です。第二は、ブッシュ政権が選ぼうとした、沖縄の軍事的過重負担の軽減を口実に、日本の集団的自衛権の解禁を実現し、日米同盟を強化する途です。第三は、沖縄民衆平和宣言や朝鮮半島における南北首脳会談が示す、「限られた資源や富をできるだけ平等に分かち合い、……異なった文化・価値観・制度を尊重し合って、共生する」平和の途です(100・101頁)。著者は、最後にこの第三の選択肢の途を歩んでいけるだろうかと結んでいます。

(2001年1版1刷、2007年1版5刷、山川出版社、101頁、840円)



この本は、とても薄くて用語解説も充実しているので、とても読みやすいです。また写真や図も多用しているので、ビジュアル的にも理解しやすくなっています。

分量的にも価格的にもお手軽なものだと思いますので、オススメの1冊です!

  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 11:12書評・文化評

2009年01月13日

【報告】 みなさんからのメッセージの紹介




メッセージキャンペーンが始まって2か月とちょっと。
たくさんの方からのメッセージを受け取っています。

これまでに集まったメッセージは139件。

特に、先月末に沖縄防衛局による通行妨害禁止仮処分の申し立てが明らかになってからはよりたくさんのメッセージが送られています。

今回の記事では、集まったメッセージの中から一部を紹介したいと思います。
                   (本人の承諾を得たメッセージのみ掲載しています)



高江の人の意思に反してヘリパッドを押し付けるのは許せません。
沖縄にこれ以上米軍基地を作らないで下さい。         (21歳、東京都)


高江に、沖縄にもう基地はいりません。
犠牲にしていい人なんて一人もいません。
生き物を、動物を、今失われつつある素晴らしい自然を、
奪ってしまう権利なんて誰にもありません。
権利・しがらみ・お金のために、人としての心を失わないでください。
人はだれかの幸せを奪うために生まれてきたのではないはずです。
                                     (20歳、東京都)
   
沖縄だけに基地を押しつけ続けるのはおかしいと思います。
地元の人たちの生活を考えてください。             (34歳、沖縄県)


友人から高江のことについて聞き、この問題を知りました。
沖縄のかけがえのない自然を破壊してまでこれ以上基地を作る必要はあるのでしょうか?
                                     

高江のヘリパッド建設についての映像をみて愕然しました。
そして強い怒りを感じました。
日本でこのような状態が起こっていることに悲しくなりました。
住民の方の抵抗する姿に涙が出てきました。          (19歳)


高江の方々の運動を強く応援しています。


やんばるの森で遊んだ楽しい思い出は今でも忘れません。
あの自然を私の子どもたちや孫たちにも伝えてあげたいので、どうか取り返しのつかない破壊は思いとどまってください。
                                     (28歳、東京都)


「ヘリパッドいらない」住民の会の方々に対する「通行妨害仮処分申し立て」に怒りを感じています。
住民の会の座り込み活動は正当な意思表示の行動です。
どうか計画を見直してください。                  (24歳、東京都)


高校の時修学旅行で沖縄に行きましたが、沖縄の多くの美しい自然は本当に素敵でした。
どうか、その自然を壊さないでほしいです。           (19歳)


軍事で世界が平和になることはありません。
日本から全ての基地がなくなることを願っています。      (58歳、神奈川県)


今まで人間はいろんな自然を壊し、いろんなどうぶつをころしてきました。
なのでこれからは自然を壊さない方がいいと思います。     (12歳)



などなど、

この他にもたくさんのメッセージが寄せられています。
メッセージを送ってくださったみなさん、本当にありがとうございます。

メッセージはこちらのメールフォームから簡単に送ることができます。(所要時間3分ほどです)
http://www.saypeace.org/actve/takae-kougibun.rhtml
簡単なメッセージでよいので是非とも送ってください。

一度送った方も、「通行妨害仮処分申し立て」事件に対する抗議のメッセージを送ってください。
何度送っても大丈夫です。
ご協力よろしくお願いします。
  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 20:00活動報告

2009年01月09日

高江のヘリパッド建設とは?

あけましておめでとうございます。
メッセージキャンペーンが始まってから2ヶ月とちょっと経ちました。その間にも、高江区の住民をあからさまに切り捨てるような村長の発言や基地建設反対運動に対する「通行妨害仮処分申し立て」などの動きがありました。何度も書きますが工期は今年の7月です!今年は本当に緊迫した年になるものと予想されます。
しかし…。なんとかヘリパッド建設を阻止しようじゃないですか!高江にヘリパッドなんていりません!!
みなさんがんばりましょう!!


さてさて、ところでみなさん高江がどんなところか、どんな文脈でヘリパッド建設が行われているか、どんな問題があるのかなどなどご存知でしょうか?今回は簡単に高江に関わるこれらのことを書いておこうと思います。


まず高江とはどんなところなのでしょうか。沖縄北部に広がる自然豊かな「やんばるの森」、その中に150人程の村民が静かに暮らす集落「高江」はあります。「やんばる」には4000種を超える野生生物が生息していて、「ヤンバルクイナ」などの天然記念物もこの森に生息しており、世界自然遺産の候補地にもなっています。しかし、「やんばる」には「北部訓練場」という、ベトナム戦争の頃から使用されている米国外で唯一のジャングル戦闘訓練用の米軍基地があり、高江もこれまで昼夜を問わない飛行訓練の爆音などに苦しんできました。






そんな高江にヘリパッド(ヘリコプターの離着陸帯)が作られることが決められたのは1996年の「SACO」(沖縄に関する日米特別行動委員会)の最終報告のなかでのことです。

しかし、なぜヘリパッドは建設されることになったのでしょうか?そもそも「SACO」は米軍による少女暴行事件などで沖縄県民の基地への反発が強まったことを受けて、米軍基地の整理縮小のために設置されたものでした。しかし、実際には「整理縮小」の名目で米軍基地の再編強化が意図されていたのです。北部訓練場の約半分を返還する条件として高江のヘリパッド建設が要求されました。村民の意見も聴かないままヘリパッド建設は最終決定され、新型ヘリコプター「オスプレイ」の配備や、海からの上陸訓練用の水域と土地の提供なども同時に行われようとしているのです。
(詳しくはhttp://www.ryukyu.ne.jp/~maxi/sub4.html参照)


ヘリパッドが建設されれば、建設の段階で森の木々が切り倒されるなど、豊かな自然が破壊されることは間違いありません。
世界自然遺産の候補地の現地調査を行っているIUCN(国際自然保護連合)も日米両政府にヘリパッドの建設中止を含む代替案を出すように勧告しています。さらには、このヘリパッド建設は環境アセスメント法に違反している可能性が極めて高いのです。(詳しくはhttp://www.ryukyu.ne.jp/~maxi/sub5.html参照)

また、ヘリパッドが建設されてしまえば、騒音被害が深刻になり、ヘリ墜落などの事故の危険性が高まります。事実、「オスプレイ」は安全性が疑問視されており、墜落事故もたびたび起こしています。(http://jp.youtube.com/watch?v=6ty9WVVFdPkに映像があります。)また、沖縄県民の60パーセントの生活用水を供給している高江のダムが米軍の訓練で使われる弾薬などによって汚染されることが予想されます。ヘリパッド建設は高江ひいては沖縄全土の人たちの生活権を脅かすことにつながるのです。






2007年7月からヘリパッド建設は始まり、現地では住民の方が座り込みによる阻止行動を行っています。これによってヘリパッド建設を遅らせることができていますが、いつ工事が行われてもおかしいくない状況が続いています。強引にでもヘリパッド建設を進めていこうとする態度はこれまでの行政の動きを見れば明らかです。何度も何度も書きますが工期は今年の7月です!みなさんの力でヘリパッド建設をとめましょう!今年もどうぞよろしくお願いします!
  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 16:31高江情報

2009年01月07日

メールエラーについて

メールフォームを利用してくださった方、これから利用される方にお知らせです。

現在、メールフォームからメッセージを送ると、送信直後に、送ってくださった方のメールアドレスに配信エラーを知らせるメールが届いてしまいます。

エラーを知らせるメールには、infomod@mod.go.jp(防衛省のアドレス)への配信に失敗したとの旨が書いてあります。

何らかの事情で防衛省にメールが届かない状態になっているということです。
こちらでシステムを調べたところ不具合があるようではなく、また、以前は送信できていたので、防衛省のほうでメールの受信を拒否している可能性が高いです。

実際どうなのかは分かりませんが、とにかくそのような事情ですのでお知らせします。
防衛省には、みなさんからいただいたメッセージを郵送で送るという形にしたいと思います。

沖縄県の方にはメールが届くので、引き続きメールフォームを利用していただいてOKです。
今後もどんどんメッセージを送ってくださるようよろしくお願いします。



  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 03:39キャンペーンについて

2009年01月05日

緊急!高江の署名にご協力ください

高江の通行妨害禁止仮処分申し立て問題の続報と署名のお願いです。

先日の記事でもお伝えした通り、先月、沖縄防衛局が座り込みを続ける高江の住民15名に対し、「通行妨害禁止仮処分」の申し立てを行ったことが明らかになりました。

★琉球新報『「8歳名指し前代未聞」 高江住民、防衛局申し立てに抗議』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-139380-storytopic-1.html

★沖縄タイムス『ヘリパッド移設 高江住民に弁護団/仮処分対象者16人で支援へ国申請を批判』
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2008-12-26-M_1-023-1_003.html?PSID=7de42c0d
ad44b24867cfeade3adb3b6e


★QABニュース「ヘリパッドいらない住民の会が国に抗議」
http://www.qab.co.jp/01nw/08-12-25/index8.html

上記の記事にもある通り、高江の住民はこれに抗議し、申し立ての取り下げを求めています。
そして、1月27日の第一回の審尋に向けてたくさんの声を届けるために、裁判所に却下することを要請する署名運動がスタートしています。

署名用紙はこちらでダウンロードできますので、是非とも署名を集めて下記の集約先に送ってください。

★署名用紙(表:解説文・裏:署名欄)
http://nohelipadtakae.org/files/karishobun-shomei1.pdf
http://nohelipadtakae.org/files/karishobun-shomei2.pdf

第一回審尋期日の前日1月26日が第一次集約となります。
用紙は、A4サイズ、表と裏にプリントして、ご利用下さい。

集約先
〒900-0015
沖縄県那覇市久茂地3-29-41
久茂地マンション401
なはブロッコリー宛
FAX 098-861-1101

詳しくは→「やんばる東村 高江の現状」http://takae.ti-da.net/


(トン)  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 04:29高江情報

2008年12月29日

やんばる高江の住民を応援するメッセージをお願いします!

高江の住民の方に対し防衛局が那覇地裁に対し、「通行禁止妨害禁止処分」の申し立てをしたことが、12/25に分かりました。住民が基地建設反対で座り込みをされていることに対し、防衛局は通行妨害だといっているわけです。訴えられたのは8歳の子どもを含む15人でした(8歳の子どもは後に取り下げ)。

これに対し、住民の会では弁護団を組織して全面的に闘う姿勢をとっています。29日に正式に弁護団が結成される予定で、現在16名の弁護士が名乗りを上げています。

第一回の審尋は来年1月27日午後3時からです。
*審尋…裁判所で当事者その他の者に個々的に書面または口頭で陳述させること。

*参照:沖縄タイムス→http://www.okinawatimes.co.jp/
     琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/
     やんばる東村高江の現状→http://takae.ti-da.net/

去年と同じで12/25という時期に防衛局がまた動きを見せたことになります。普通なら年末年始のゆっくりしたい時期に高江住民はいつも以上の緊張を強いられるわけです。

そもそも全く住民の意見も聞かずに一方的に移設を決定して建設を始め、アセス違反の建設手続きをとっている国や防衛局に住民を訴える権利などあるのでしょうか。当初8歳の子どもも対象とされており、まさに「前代未聞」です。

つい2ヶ月前にも東村村長が「2割(=高江住民)を犠牲にしてでも8割を生かしたほうがいい」という発言をしましたが、今回は高江住民をあからさまに弾圧しようということです。

この状況に対し私達ができることは、高江以外の人たちがこの問題に関心を寄せていることを行政に示すことだと思います。そのような取り組みとして現在、SAY-Peace PROJECTでは「Peace in 高江メッセージキャンペーン」を実施中です。ネットのメールフォームから沖縄県、東村、防衛省にヘリパッド建設に関するメッセージを送ることができます。「やんばるの森を守ってほしい」「高江の人たちの人権を尊重してほしい」など一言でも基地建設を食い止める力になります。このブログを見た方はぜひ高江住民を応援するためにメッセージをお寄せください。また、周りの人に伝えてメッセージを送ってもらいましょう。メールフォームはコチラ↓
http://www.saypeace.org/actve/takae-kougibun.rhtml

どうぞよろしくお願いします。



■住民の方の声明文■
(以下、「やんばる東村高江の現状」より)

ヘリパッド建設反対運動への国の不当な弾圧=「通行妨害仮処分申し立て事件」に抗議しその取り下げを求める声明

東村民、県民はじめ、全国の多くの支援者のみなさん

ヘリパッド建設に反対する運動への物心両面にわたるご支援に感謝します。
ご承知の通り、2007年7月2日から、海兵隊北部訓練場前で座り込み行動を始め、同年8月24日には「ヘリパッドいらない」住民の会が結成され、いらい、県内外の多くの人々の支援にささえられて、運動は継続されて来ました。
これまでに直接現地に足を運んで支援してくださった方は12月21日現在 一万人以上に及んでいます。
反対署名は 二万四千百三十筆になりました。

私達が立ち上がったのは、何より、平穏な生活環境を守るためです。
ヘリパッド建設によって高江区が爆音と墜落の危険にさらされることを避けるためです。

東村にはヘリパッドが15ヵ所もあり、今でも昼夜、場所を問わず飛行訓練が行なわれています。
今回あらたに6ヶ所、しかも高江区をかこむ数キロの範囲に建設されると、静かな生活環境は破壊され、平和的生存権が脅かされます。
最近起きた、名護市内へのセスナ機墜落事故や、沖国大へのヘリ墜落事故を繰り返させてはなりません。

また、ヘリパッド建設予定地は、やんばるの亜熱帯性降雨林の中核となる聖域で、ヤンバルクイナ、ノグチゲラはじめ、多くのやんばる固有種や絶滅危惧種、貴重種の生息する、世界的に貴重な自然の宝庫です。
イタジイ、オキナワウラジロガシの亜熱帯性降雨林は世界でもここだけであり、世界遺産登録の声も上がる貴重な自然を守りたいからです。

さらに、ヘリパッド建設予定地は、県民最大の「水がめ」であり、沖縄本島の生活用水の60%を供給しています。
福地ダム、新川ダム、安波ダム、普久川ダム、辺野喜ダムが地下で結ばれ、貴重な水源地となっています。
私達の運動は、この貴重な水がめを米軍による汚染から守ることにもつながっています。
このような目的と意義をもった私達の運動は、多くの人々の支持と共感を広げて発展してきています。

ところが驚くべきことに、12月16日に、国は突然「通行妨害仮処分命令申し立て事件」を裁判所におこして、安次嶺現達他14名の呼び出し状を送付してきました。
審尋期日は2009年1月27日となっています。15名の中には8歳の子供も含まれています。
多くの人が関わっているこの運動で、わずか160人の小さな高江集落の十数人を裁判にかけて、この運動をつぶそうという国のねらいは明白です。

私達は、ヘリパッド建設反対運動にかけられている新たな攻撃を広く県内外に明らかにするとともに、支援を呼びかけ、さらに前進する決意です。
東村民、県民はじめ、全国の支援者のみなさん 理不尽で不当な国による「通行妨害仮処分申し立て事件」に抗議し取り下げを求める声を、全県、全国各地で起こして頂けますよう心から呼びかけます。
私達はいっそう団結を固めて、勝利までがんばることを表明し、声明とします。

            2008年12月25日 
「ヘリパッドいらない」住民の会、 会員一同   


Posted by SAY-Peace PROJECT at 11:45高江情報

2008年12月17日

やんばるの森にすむ人びとと生き物へ、より多くのメッセージを



11月からはじめたPeace in 高江メッセージキャンペーンも、約一ヶ月が経過しました。街頭やネット上でいくつものメッセージを寄せていただきました。本当にありがとうございます!

これまで、ヘリパッド建設からやんばるの森の人と生き物の命を守りましょう、とアピールを行ってきましたが、実はこの建設、すでに工期が決まっています。

「2009年7月」

です。そんなに遠いことではなく、むしろもうあと7ヶ月少々と迫っているんです!!

この建設は現在住民の方の取り組みによって止まっていますが、一気に進めると2週間くらいでできてしまうそうなんです。

それまでに何とか多くのメッセージを東村、沖縄県、防衛省に送ってプレッシャーをかけていかないと。

まだ送っていない方はぜひ、送った方も知り合いなどに教えてあげてください!「やんばるの森を守って欲しい」など、たった一言でも力になります。どうぞよろしくお願いします!!
  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 00:36高江情報

2008年12月05日

【イベント報告】EcoとPeaceをつなぐには?



11月23日に沖縄WTのイベント、「EcoとPeaceをつなぐには?~沖縄から考える~」を西荻窪で開催しました。講師には環境と戦争のつながりについて日本各地で講演していらっしゃる田中優さんをお招きしました。全体で45人が参加し、交流会にも25人出席という盛況ぶりでした!

パワーポイントを駆使した田中さんの講演は、最初から最後まで聞き逃すことのできないような衝撃的な事実ばかりで、1時間ちょっとの講演を短く感じるほど引き込まれてしまいました。
田中さんのお話のすごいところはとてもわかりやすいこと。今まで誰も指摘しなかった事実を誰にでもわかるような言葉で説明してくださいました。



たとえば世界各地の紛争はその地に石油があること、天然ガスがあること、それらのパイプラインがあること、鉱物資源があること、水が豊富であること、が原因で起こっているということを指摘していました。まさに環境(資源)と戦争はがっしりとつながっているということです。

具体的な例ではウイグル自治区、チェチェン、グルジア、フィリピンのミンダナオ島などの紛争はすべて上記の中に分類ができるそうです。

また私たちが日々地球温暖化に対して省エネやECOと各家庭や個人で動いていることは、全く意味のないことではないが、軍事における二酸化炭素排出量に比べると本当に微々たるものであるということを指摘し、軍事を考えない温暖化防止は無駄であるとおっしゃっていました。

そのほか私たちが支えている日本の大企業がアメリカの軍事費に投資していることなど、日本に住んでいる私たちの加害性も指摘され、自分自身とても考えさせられました。しかし同時にその中で私たちは現状を変えるために行動していく必要があるのだな~と再確認することができました。

田中優さんの講演の後はこの環境と戦争というテーマのもとで、沖縄の高江で具体的に起こっている事例をドキュメンタリー「やんばるからのメッセージ」で紹介し、私たちの行っている「Peace in 高江 メッセージキャンペーン」も続けて紹介しました。(高江、メッセージキャンペーンについてはブログを参照してください☆)

今回は全体にとても濃い内容で、考えるべきことがたくさん見つかった講演会でした。沖縄班はこれからも沖縄を様々な面から考えるためのイベントや企画をしていくので、ぜひみなさん参加してみてくださいね!



  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 17:46活動報告

2008年11月04日

街頭メッセージ集め第一・二回報告!!

Peace in 高江・メッセージキャンペーン、街頭メッセージ集め第一・二回報告です!記念すべき第一回目は若者の街、原宿にて相当カオスななか決行し、そんな前回とは打って変わって11月3日、文化の日の昨日は少々落ち着いた雰囲気の奥様の街(?!)、三鷹です。天気はあいにくどんより。でもやる気でそんな雲り空なんて吹き飛ばします!始める前からどんな人と出会えるか、いっぱいとれるかドキドキです。
 二回行っての発見は、若い女の子のグループがおもしろそうといった感じでで立ち止まってくれることが多いということ。そこでヘリパッド建設問題について話始めると、みんな「高江」は聞いたことがなくても、「やんばる」というと知ってる子もちらほら、そして「やんばるくいな」という言葉でみんなたいてい『あ~!』とピンときてくれました。そして、そこで自然や人々の暮らしが破壊されようとしていることを伝えるとびっくりして熱いメッセージを寄せてくれるのでした。
 また、メッセージ集めをしていて一番感じることはやっぱり知らされていないということ、これに尽きます。社会問題に関心がある人すら、高江で起きている問題については「そんなの聞いてない!」そう。知ったら当然反対したくなるような不条理なことでも、普通に生活しているだけでは知ることができないのですね。このことは私たちが発信していくことの大切さを改めて思い起こさせてくれます。
 そのほかにも、まだたった二回のメッセージ集めで、かつて学生運動に身を投じていた熱い思いをそのままに持ってらっしゃる(そして私たちが逆に学ばせてもらったw)おじいさんや、やんばる出身の女の子など、新鮮な出会いがいっぱいでした。これからも週に1回のペースで週末、都内のどこかに出没するメッセージ集め、もし見かけたらご協力よろしくお願いします!!  


Posted by SAY-Peace PROJECT at 13:45活動報告

2008年11月02日

Ecoとpeaceをつなぐには?~沖縄から考える~ 

Peace in 高江 メッセージキャンペーン 記念すべき第一回目のイベントです!
沖縄・環境・平和に関心のある方はぜひご参加ください!

※会場が決定しました!


****《Talk☆PEACE☆Cafe vol.9》*****

  Ecoとpeaceをつなぐには?
~沖縄から考える~   

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☆________【ご案内】________☆

■日時■
 11月23日(日)16:00~18:00(開場15:30)
 ※終了後、ゲストを招いての交流会あり
■ゲスト■
田中優さん(「未来バンク事業組合」 理事長)
■会場■
「西荻地域区民センター 3階第3・4集会室」
http://www16.ocn.ne.jp/~nisiogi/index.htm
■参加費■
500円(ドリンク付き)
■主催■
平和NGO SAY-Peace PROJECT

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エコバッグにeco検定、エコツアー…いまやecoという言葉はさまざまな場面でみかけることができます。環境問題の解決は、世界の多くの人が関心をよせていることだと言えるでしょう。

実はこの環境問題、戦争と深いつながりがあるんです!

戦争による環境破壊。このつながりについて知るために『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方-エコとピースのオルタナティブ-』などの著者を出されている田中優さんに講演をしていただきます。平和を求めることが環境問題の解決にもつながっていく、そんな一石二鳥なアクションを、田中優さんと一緒に考えていきたいと思います!

今回は世界自然遺産の候補地にもなった、沖縄の「やんばるの森」で起きていることを一例に考えていきます。田中優さんのお話と合わせて、現地住民のかたによるドキュメンタリーも上映します。こちらもぜひご覧ください!

☆_____【タイムスケジュール】_____☆

16:05~17:05 田中優さん講演
17:05~17:20 質疑応答
17:20~17:45 ドキュメンタリー「やんばるからのメッセージ」
17:45~18:00 SAY-Peace PROJECT活動紹介
 ※イベント終了後、田中優さんを招いての交流会あります!

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SAY-Peace PROJECTとは?
10代、20代の若者が中心となって立ち上げた平和NGO。
若者が同世代で〈平和〉に関わるさまざまな話題をフランクに話し合える「場」をつくるため、ディスカッションイベントやワークショップを開催するほか、〈沖縄〉〈基地〉〈歴史〉などのテーマで具体的に「平和を創る」活動に取り組んでいます。
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平和NGO SAY-Peace PROJECT
事務所:東京都世田谷区砧2-11-14 
京利アパート 3C
TEL:03-6802-4231
E-mail:mail@saypeace.org
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/saypeace
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Posted by SAY-Peace PROJECT at 13:58イベント紹介